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理事長挨拶

一般社団法人日本専門医機構
理事長 吉村博邦

理事長就任挨拶

 平成28年7月より、日本専門医機構第二代理事長に就任致しました。宜しくお願い申し上げます。
 まず初めに、ご承知のことと存じますが、来年(平成29年)4月からのスタートを目指して準備を進めて参りました「新たな専門医養成の仕組み」につきましては、地域医療崩壊に対する関連団体からの強い懸念の声とともに機構のガバナンス不足に対する厳しいご指摘、また、制度設計や運用に対する柔軟な対応を求める各学会からの強い要望等を受け、新理事会としてその施行開始を1年間延期することを正式に決定致しました。また、来年度(平成29年度)については、基本18領域については各学会の責任において施行して頂き、また、総合診療専門医については何らかの暫定措置を施行することと致しました。研修の開始を目指しておられた研修医の皆様はじめ、プログラムの作成に多大なご尽力を頂いた基本領域学会の皆様、研修受け入れ施設の皆様、その他、多くの医療関係者ならびに国民の皆様方に計り知れないご迷惑と混乱をおかけいたしましたことに、先ずは、心からお詫びを申し上げます。
 新理事会としては、一刻も早く混乱を収拾し関係各位の信頼を回復し、基本19領域の専門医の研修につきましては、平成30年4月に一斉にスタ-ト出来ることを目指して全力を尽くす所存です。皆様のご支援とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

 さて、新理事会の理事構成は、本機構社員からの推薦(14名)、専門医に関わる団体からの推薦(2名)、有識者として、兵庫県知事、経済学者、患者代表、医科大学、病院関係者など(9名)の計25名で、ほぼオールジャパンの体制となったものと考えております。
 また、これまでに機構のガバナンス等について寄せられた多くのご指摘を真摯に受け止め、今後は、意思決定の透明化を図るべく理事会で十分に議論を尽くすこと、広報委員会の強化、定例記者会見の開催、社員との情報共有を図り迅速な情報の公開に努めること等を決定致しました。

 また、機構の基本的な姿勢と方向性については以下のように定めました。
(1)機構と学会の関係について、機構と学会が連携して専門医制度を構築することを基本姿勢とする。すなわち、従来のともすれば機構で全てを決定し学会はそれに従うといった上意下達の関係でないことを明確にする。
(2)機構と学会の役割分担の明確化を図る。学会の役割として、学会は、学術的な観点から責任をもって研修プログラムを作成する。
(3)機構の役割について、(ア)機構は、専門医制度を学術的な観点から標準化を図る。領域学会に対し、チェック機能、調整機能を発揮し、領域学会をサポートする。(イ)専門医を公の資格として認証する。(ウ)専門医に関するデータベースを各領域学会と共同で作成する。(エ)専門医制度を通して、国民に信頼される良質な医療を提供するための諸施策を検討する。
また、(4)理事会と社員との関係について、情報の共有化を図るため、設立時社員、学会社員と理事会との定期的な情報交換の場を設定する。また、機構の根幹にかかわる重要事項については、社員総会で議論を尽くす。
(5)地域医療の確保対策について、各領域学会に対し、地域の医師偏在防止の現状についての意見を求め、また、更なる具体的な対策案を検討する。
(6)その他、整備指針の見直し、基準等の柔軟な対応、暫定措置を講ずることなどについて早急具体的な検討を行う。以上の基本方針のもと、全力で会務の遂行にあたる所存です。

 さて、本機構は、厚生労働省による「専門医の在り方に関する検討会最終報告(平成25年4月)」を受けて、我が国の専門医の育成と認定を統一的に扱う第三者機関として平成26年7月に設置された組織であり、その運営についてはプロフェッショナル・オートノミー(専門職業人としての自律)を基盤とすることとされています。医療集団の英知を集め、国民の視点に立って、上記の専門医の在り方に関する検討会の報告書の趣旨を踏まえつつ、国民から信頼される質の高い医療を提供できる専門医の育成と認定を目指して、最大限の努力を尽くす所存です。重ねて皆様のご支援とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

平成28年7月