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理事長挨拶

一般社団法人日本専門医機構
理事長 寺本 民生
帝京大学 臨床研究センター長

理事長就任挨拶

 平成30年7月20日より、日本専門医機構第三代理事長を拝命いたしました。私は、平成26年から当機構の監事を担当し、この4年間、理事の方々のご努力をつぶさに拝見してまいりました。第一代の池田康夫理事長の理事会では、専門医育成の根幹ともなるプログラム作成が精力的になされ、いざ開始という段階にあって、地域医療の偏在化という懸念を払拭すべく、いったん立ち止まることになった事はご存知のことと思います。
この地域医療の偏在化問題を受けて、第二代の吉村博邦理事長により、専門医制度開始に向けて多大の努力を払われ、多方面の関係団体の方々との調整を経て、昨年10月から専攻医の募集開始、4月からは新たな専攻医研修が開始しております。とりあえず、いくつかの問題を含みながらも専門医制度は本格的に船出をしたという状況であり、前理事会の先生方には数々の困難な課題を乗り越えられ専門医制度開始まで漕ぎつけられたことには衷心から敬意を表するものであります。
このような、経緯を経て始まった新研修医制度ではありますが、これからは、今年度の専門医制度開始にあたって浮上してきた数々の問題点を整理、解決しつつ、来年度の専門医制度を成功裏に前進させることが私ども理事会に課せられたミッションであると真摯に受け止めております。そのためには、医療関係団体の方々はもちろん多くの方々の英知・ご示唆をいただきながら、国民の皆さん、研修医の皆さん、そして、医療界の皆さんのご理解がいただけるような専門医制度にブラッシュアップしていけるよう最大限の努力をしてまいる所存でございます。
そもそも、専門医制度は、国民の皆さんにとってわかりやすい受診行動が取れ、かつ患者さんから信頼される医師の育成制度にするということが目的でありますが、そのためには専攻医の皆さんも質の高い研修を通して、良質な医療を患者さんたちに届けられるよう努力していただけることを目的としたものであることは言うまでもありません。その一方で、日本の医療という視点から、あまねく地域の皆さんに質の高い医療が届けられるというのが大きな願いであることも事実であります。このような側面を両立させることこそが、本機構の重要なミッションであると考えております。
今回の理事会では、基本領域の専門医制度についてはとりあえず船出したわけでありますが、次なる方向性として、サブスペシャルティ領域の問題になるかと思います。内科系、外科系の一部のサブスペシャルティについては議論が進んでおりますが、それ以外の領域ではまだ、十分な議論がなされていないのが現状です。今回の理事会では、サブスペシャルティ専門医についての制度設計が大きな課題になるものと思われます。この問題については、国民目線での必要性を意識しながら制度を作っていくことが求められると考えております。各方面の方々のご支援をいただきながら次なるステップを踏んでいきたいと思っているところであります。
当専門医機構としては、国民の皆さんには分かりやすい専門医であること、そして、専攻医の先生方には夢のあるそして実りある専門医制度にするべく努力してまいります。
何卒、多方面からのご支援・ご鞭撻の程お願い申し上げます。

平成30年9月